君嶋ちか子

きみしま 千佳子
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神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

西加瀬プロジェクト、切実な声が次々と |君嶋ちか子|前神奈川県議会議員

2023年6月28日

西加瀬プロジェクトについて、川崎市都市計画地区計画の決定が行われ、その概要説明が5月25日に行われたところです。それに対する公聴会が6月24日に行われました。

●川崎市は基本的な考え方を次のように示しています。

「地域に開かれた施設やスポーツ施設等を導入し、地域と共存する物流施設を整備する」

*地域の活性化(雇用創出等)

*地域交流の促進・地域の利便性や魅力の向上(地域共存施設・公園広場等・スポーツ施設の設置)

*周辺環境との調和(交通・道路・景観・周辺住宅等への配慮)

*防災性の向上(安心・安全のまちづくり)

●公述の方々の意見の一部を紹介します。

公述人Aさん:日照・通風・景観等について設置後も対応することを明確にしてほしい。タワマンの例でも当初予想されていなかった強風への対応が必要になっている。

公述人Bさん:通風・景観に配慮などと言っているが、大規模な土地利用であるにもかかわらず、緑地はわずかに100分の7にすぎない。配慮ともいえない程度である。

川崎市はダイワハウスの後追いではなく、住民の方を向いて仕事をしてほしい。

公述人Cさん:大型トラックが24時間走行する計画では、とても安心して暮らせない。日照も大きく制限される。計画を見直すべき。

公述人Dさん:住宅密集地になぜ作るのか。周辺の道路は今だって朝夕は渋滞している。一日1340台の車が加われば、救急車両の妨げになる。計画の中止を。

公述人Eさん:土地利用方針では「良好な市街地環境の形成を図る」とされているが、予定地の周囲には片側一車線の道路もあり、7階建ての巨大物流センター建築は、とうてい無理。

公述人Fさん:地方自治法第1条の2は「地方公共団体は住民の福祉の増進を図ることを基本とする」と明記。市は住民の立場に立って、地域に悪影響与える当計画は見直し、市民と市の連携で住民が望む施設をつくるべき。

公述人Gさん:片側一車線の道路もあり、周辺には就労支援施設・保育園・学校などがあり交通事故が心配。生活道路を守りたい。

公述人Hさん:なぜこんな当たり前のことを何度も言わなければならないのか。それでもダイワハウスの計画は当初から変わっていない。

市はどのように考えているのか。市民の暮らしを守らなくていいのか。渋滞で生じる弊害の責任はだれがとってくれるのか。

町会に説明したといっているが、地域住民に説明したことがあるのか。住民一人一人と具体的な話をするために、最低でもアンケートを実施すべき。

●それぞれのご意見は、もっともです。これまで出された不安や問題点がほぼ示されています。

私も説明会などでは、度々言っていますが、最大の問題である交通量の弊害は、いくら敷地内に「市民向け」と言われる施設をつくっても、除去されることはありません。

また川崎市は、市民の暮らしを守る立場に立つことが必要です。市がこの住民の切実かつ道理のある要望に真摯に向き合うことを強く望みます。(2023.6.24)

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