君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

教員の正規化を! 教育基本法の周知を! –文教常任委員会で l神奈川県議会委員l君嶋ちか子

2023年3月15日

● 教員の正規雇用をさらに増やすことについて

君嶋 県内全体で教員の未配置が生じ、学ぶ権利を奪いかねない事態であり教師の多忙にも拍車をかけている。

2022年4月県教委の採用状況をみると、正規教員募集数1130人、受験者数は4517人。正規雇用以外の2123人の臨時的任用の確保が困難で結果的に145人の未配置が生じている。

私たちの求めに応じ、来年度に向け正規雇用数を増やしたことは評価するが、未だ不十分。

未配置や教師の多忙の下で、不登校なども増え続けている。教師の忙しさだけが要因ではないが、正規雇用を増やしさらに定数増などが行われれば、子どもをめぐる状況も変わる。認識を伺う。

これまで正規雇用を抑制してきた理由として「将来の少子化に備えて」としているが、先々の少子化による定数減は、現実に減少が生じたときの調整で十分可能。

臨時的任用の対象者が枯渇し未配置を抱える事態は、目下の課題として一刻も猶予がない。正規教員採用数を今後格段に引き上げるべきと考えるが、見解を伺う。

答弁 全て正規雇用とすれば、先々年齢構成にゆがみが生じるので困難だが、要望に応えて正規雇用は一定数増やしている。

● 教科担任制の考え方について

君嶋 小学校高学年において教科担任制を推進するとされているが、この概略は。

答弁 文科省の加配により、5・6年生を対象とし、算数・英語・理科・体育を教科担任とする。

君嶋 教科担任制のこの間の実践については、どのような評価をしているか。

答弁 専門性を深められる。一人の教師のみの把握などによるいわゆる「抱え込み」の改善につながる。

君嶋 今後の教科担任制について、対象学年や教科を含めて、教育委員会の考え方を伺う。

答弁 メリットが認められるので、今後広げていきたい。当面高学年と考えているが、先々については検討対象。

● 医療的ケア児支援について

君嶋 医療的ケア児支援のために、看護師について69人から72人へ増員が図られているが、雇用形態は。

答弁 正規採用17名、臨時的任用18名、会計年度任用職員37名。

君嶋 看護師の配置は歓迎するものの、教員の定数を使うため、教員定数とは別に看護師等の自立支援教員の定数を確保してほしいという声が強くある。

医療的ケアに当たる看護師等の定数は別に設けるべきと考えるが見解を伺う。

答弁 定数を別に設けることを国に求めている。(前回求めたときには、チームで対応しているから問題ないとしていましたが)

君嶋 医療的ケア児の通学支援として、福祉車両を10台から40台に増やすとのことだが、福祉車両に乗車した際の医療的ケアはどのような体制で行われるのか。

答弁 保護者がこれまでも利用している事業者などに依頼する。

君嶋 その確保が困難との声がある。保護者任せではなく医療体制確保の支援が必要ではないか。

答弁 必要に応じて対応する。

君嶋 スクールバスが118台から120台への増車が図られたが、他の学校も含めてスクールバスが交錯する時間帯は混雑し、管理職などが交通整理に当たっているとの事。東京では交通誘導等にあたる人員を確保している。神奈川でも確保が図れないか。

答弁 東京では、車の中でのサポートが主体と聞いている。

君嶋 東京と同じでなくても、必要な人員の確保を図るべきだ。

● 教育基本法第14条について

君嶋 今回、横浜市内の複数の小学校の国会見学において、見学後特定議員と懇談、その議員は児童全員に個人リーフを配布。ある学校では先生が「皆さんの住んでいるまちをよくしてくれる人」と紹介。これについてはどのように受け止めているのか。

答弁 政治的なテーマではないので、今回の対応は問題とは考えていない。国会見学が議員紹介となっているのでやむを得ない。

君嶋 紹介と懇談は別物と何度もいっているではないか。

教育基本法第14条2項は、「学校は特定の政党を支持し、又はこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない」としている。昨年、菅前首相の県立高校における講演会についても14条に反するとの声が大きく広がり、結果的に中止となったが、同様の問題である。当該校は問題点を認め、今後注意するとしているとのことだが、県教育委員会としても各市町村教育委員会と教員に14条の周知徹底が必要。見解を伺う。

答弁 教育基本法14条の趣旨は周知していく。

● 入学者選抜制度に関わる情報の共有について

君嶋 2024年度入学者選抜制度変更においては、「大きな変更ではなかった」ことを理由としてパブリックコメントを実施しなかった。このことを取り上げた前回の質問以降も「これまでは、パブコメと議会の議論を経て決めていた」「住民に大きく関わるのに住民無視で決めていいのか」などの声が寄せられている。

入学者選抜制度は関心の高い問題なので、「入学者選抜制度検討協議会」設置するような場合には、変更内容についてパブコメ実施を原則とすべきではないのか。

答弁 大きな変更ではないから実施しなかった。(全く質問に答えていませんが)

君嶋 入学者選抜制度検討協議会は、第一回2021.11.25~第三回2022.1.28に開催されたが、議事録公開は2022年8月である。公開を遅らせた理由として「議論が未成熟な段階では公開せず、意見のまとまりを見て公開した」との答弁があった。

この点についても、住民からは「秘密裡に決めるのか」などの疑念が呈されている。議論の経過を県民に開かれたものにする必要がある。県民の意見も反映させた方が、より合理的な制度に結びつく。議事録については、そのつどの公開を原則とすべきと考えるがいかがか。

答弁 議論が未成熟な段階で公開することを控え、成熟してからの公開とした。(またもや前委員会時と同じ答弁を繰り返す)

★5つのテーマを網羅するために、追及不足を余儀なくされました。今任期最後の質問でしたから止むを得ません。4月の選挙を経て、また必ず帰ってこなければ! (2023.3.3)

新着記事

  • 過去の記事

  • facebook
PAGE TOP