●藤沢市善行にある県立スポーツセンターを訪問しました。
ここは県立体育センターとして長く親しまれてきましたが、建て替え工事を行い、4月から名称も県立スポーツセンターと変えました。管轄も教育委員会からスポーツ局に移っています。
体育センターの頃も訪問していますが、今回新施設の状況を見るために伺いました。
●最初にスポーツアリ-ナ。入ってすぐに見せていただいたのが、競技用車いすが並べられた収納庫。タイヤの負担を少なくするなど収納方法にも工夫が。
次はボクシングジム。続いてウエートリフティングの競技フロア、珍しいものが次々と。(ナマ)ボクシングリングなどは初めてみました。メインフロア、プール、多目的フロア、トレーニングルームと回りました。シャワー室などもゆったりと。
二階は、ぐっと専門的。運動能力の測定室やスポーツ医学相談室、トレーナー相談室等々が並びます。
宿泊棟も完備。ここも車椅子の方が使い易いように水回りは広くつくられています。ミーティングルームなど行き届いた設備に感心。
屋外も充実しています。陸上競技場と補助競技場。天然芝と人工芝の補助球技場。そしてテニスコート。
●PFI方式を採用し、その前にスポーツ団体とも協議を重ね、様々な要望を取り上げ、基本プランを示したという事です。
コロナ感染症の影響で、今は個人利用は受け付けていません。団体だけで限定的に使っています。
それもあり、細かい使い勝手ははわかりませんが、何より残念なのが利用料金です。体育センターの時に比べて軒並み高くなっています。無料は駐車場の1時間以内の利用のみ。値上がりによって、今までのようには気軽に使えなくなるという懸念が、完成前に利用者から示されていました。例えばジムが、近隣の民間のスポーツクラブより高い、テニスコートは市営のコートより高い、等です。
私は文教常任委員会で、値上がりに反対の質問をしていました。
●でも予定通り、値上げは行われました。
案内して頂く傍ら、料金のことを話題にしました。県の担当の方「でもそんなに高くはないですよ」と。「そんなに高くないではなく、他より安くしてほしいんですよ」と私。暑い中案内して頂いているのに、申し訳ないなと思いながら。
でも実際、健康管理のために利用していた高齢の方が、「高くなったら、今は毎日利用していたけれど、そうはいかなくなっちゃう」と当時嘆いていたのが忘れられません。
●最初にここを訪問した時の雰囲気を懐かしく思い出します。確かにお役所的な建物だったと思います。特別珍しい機能があったわけでもなかったと思います。でも、普通の市民にとっては使い易かった・・・。
この後、私は別の聞き取りがあり行けなかったのですが、他のメンバーは県立西湘スポーツセンターへ。そこの視察終えた大山議員から、「西湘の方が公感(おおやけかん)があったよ!」とのラインが。「公感、具体的に何が違っていたの?」と質問。返ってきた言葉は「料金。無料の部分が多かった! だから?多くの市民が使っていた」。納得です。 (2020.8.13)