君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
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神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

県議団被災視察 その1高津区 |君嶋ちか子|神奈川県会議員

2019年11月3日

●県議団として県内の主な被災の状況を現地調査しています。ところが、箱根・相模原は、決算委員会の合間にはどうしても日程が取れず、残念ながら、決算委員の私は参加できませんでした。川崎については、何とか決算委員会の間隙を縫って設定することができました。

IMG_6038

●午前は高津区。石田和子県議が夫さんの急逝により参加できなくなり、案内は地元のむねた裕之市議と地元支部の方にお願いしました。
最初に平瀬川が多摩川と合流する地点へ。
多摩川の水勢が強かったため、平瀬川の逆流が始まり、平瀬川の水は堤防を超えてしまいました。旧堤防とその外側にある新たな堤防との間に多くの住宅があり、その住宅が水に埋まりました。越水は初めての経験という事でした。
高津区役所道路公園センター整備課お二人、川崎市建設緑政局道路河川整備部河川課の方の説明を聞きました。

IMG_6039(強制排水管)

IMG_6044(新しい土手から、浸水した地域を見る)

●当日は、逆流を防ぐため水門を閉め、たまった雨水をポンプで汲み出す強制排水に切り替え作業を進めていましたが、平瀬川の越水により、みるみる水に浸かり始め、ついに作業不可となり引き上げたという事でした。新堤防の上から見渡すと、泥の跡が残ったり、ガラスが割れていたり、まだ人の住めない住宅が広がっています。一階に居住し避難が間に合わず、水が引いてから発見された方のマンションもありました。

ハザードマップの見直しや今後の治水が大きな課題ですが、多摩川との関連抜きに対策は建てられず、容易ではありません。
多摩川は平瀬川より堤防が高く、この時、多摩川自体は越水に至りませんでした。では、平瀬側も堤防を高くすればいいのかというと、それほど単純ではありません。水量の増加により水位が上がり、それより低くなった地域の下水があふれだす災害が、この時もあちこちで起きました。
巨大な貯水池をつくる、川底の浚渫が必要等々、視察の合間に様々な意見も飛び交いました。

●次に宇奈根のマンションを訪ねました。地階に相当する居住部分は、天井まで水に埋まり、エレベーターも水没しました。
このマンションは、管理会社やボランティアの方を中心に片づけの作業が進行中でした。
受水槽も給水設備も壊れ、今も水は復旧していません。各階に給水器を備えながら、最低限の仕事を進めている状態です。

IMG_5992(水没したマンションの地下部分)

IMG_5995(マンションの復旧作業中①)

IMG_5997(マンションの復旧作業中②)

でもここでは、作業に必要な資材が秩序だって用意されたり、適宜情報提供もされ、チームとして復旧作業が進められていました。住民の方も条件が許す方は参加しているそうで、多くの方の動きが見えます。ご苦労はあっても孤立感はないだろうな、などと思ったりしました。

●防災も復旧も経験を活かし、より有効なものにして行かなければなりません。

この後向かった中原区は、次回報告します。こちらも是非お読みください。(2019.10.28)

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