君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

ロボットとの共生って何だ?県議会特別委員会

2017年10月9日

神奈川県議会には、常任委員会とは別に特別委員会というのが設けられています。常任委員会とは違って議決は行いません。その年度によって調査対象は違ってきます。
今年度、私は経済産業対策特別委員会に所属しています。今定例会ではエネルギー政策の取り組みとさがみロボット産業特区の取り組みが取り上げられています。

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●私は3日の特別委員会では、主に次のことをやり取りしています。(Qは私の質問、Aは当局答弁)

<県有設備への太陽光発電設備の取り組みについて>
Q
 最低でも県有施設については、太陽光発電の設備設置が望まれる。その用い方について、いわゆる屋根貸しと直接設置しているものそれぞれの数、及びその用い方の基準について問う。
A 民間に屋根を貸し賃料を得ているのは37施設50棟。直接県が設備を設置しているのは150~200施設。基本的に新築は、自前で設置することを前提に設計している。既築のものは、屋根貸しになっているが、買取価格の低下もあり、今後検討していきたい。

意見 再生可能エネルギーの比率を高めるという点及び災害時の対応を可能とする点などから、自家用発電設備として備えるべき。少なくとも公共的建物については、率先してこの機能を備えるべき。

●<「ロボットと共生する社会」について>
 知事の口からも、様々な文書にも、この言葉がよく出てきます。でも私は大きな違和感を覚えています。
Q共生という言葉は、対立物あるいは格差や差別が克服を経て、ともに相手を尊重して生きることを意味しているのではないか。神奈川県としても差別を許さない社会をめざすという点から、「共に生きる社会神奈川」憲章を掲げているが、それとの対比でいえばロボットと人間を並立させているという事にもなりかねない。ロボットは活用の対象ではあっても、共生の対象ではない。このような用い方は改めるべき。
A 生活ロボットの普及に努め、ロボットが生活に溶け込む人とロボットの理想的あり方を求めている。政府もこの言葉を用いている。

Q 「ロボットとの共生に欠かせない心」などの記載も、ロボットを異常に持ち上げる姿勢の反映。しかも特区内5か所の小学校でモデル授業を行ったとある。そもそも教育に直接行政が求める内容を持ち込むのは問題。また小学校にロボットとの共生などという価値観を投げかけるなど、内容的にも問題。どのような経過で実施に至ったのか。
A 現在は行っていない。

意見 「人間とロボットとの理想的あり方」などを県民に押し付ける必要は全くない。有用なものは、自ずと普及していく。学校での授業なども、行うべきではない。
また重点プロジェクトなども用意されているが、ロボットが増えればいいというものでもない。人間の安全・安心の点から有用なものか否かを踏まえ、開発対象とする際にも慎重さが求められる。

●すべては紹介できませんが、知事の肝いりの政策の下で、住民の暮らしからかけ離れたことが進行しています。知事の政策は目新しい言葉を度々用い、多くの政策が新規産業の開発に傾いていることが目立ちます。
目新しい言葉の普及に費やすお金とエネルギーを生活支援にと、思います。(2017.10.3)

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