●視察2日目12日午前は、環境モデル都市・飯田市の取り組みを学びました。
市役所議会棟を訪れ真っ先に目についたのが素敵な歓迎表示。この地の名産品水引をあしらっていただいて。ありがとうございます。
議場も地元木材がふんだんに使われ、気持ちの良い空間になっていました。水引業者の組合から寄贈された作品が正面の壁に飾られていました。
●飯田市の地域政策の特徴は、「多様な主体の協働」といわれています。持続可能な地域社会を築くためには、行政・産業界・市民の協働が必要であるとしています。
NPOから始まった「おひさま進歩エネルギー株式会社」はその典型です。京都議定書に基づくCO2削減をめざし、市民ファンドに依拠しながら作られています。
太陽光パネル設置事業においても、行政の所有する公共的建物の屋根に、いわば「目的外使用」である民間企業のパネル設置を行うという事になります。
この目的外使用のハードルは高かったといいますが、行政がこれを超えることによって事業の広がりが得られたとしています。
●新たな事業であるメガワットソーラー共同事業の資金調達に当たっては、地域金融機関が大きな役割を果たしたそうです。
また中部電力がメガソーラー立上げを機に協働事業の主体として加わっていることも特徴です。
●これらの取り組みが、エネルギー問題にとどまらず地域社会のあり方を問うものであることは、おひさま進歩エネルギー株式会社が掲げる次の目標が示しています。
・エネルギーの地産地消
・コミュニティーを自分たちの手でつくる
・お金の流れを変えて社会を変える
・望む未来を選び取る
飯田の語源は「結い田」だそうです。おひさま進歩エネルギー株式会社の取り組みは「結い」の体現といえそうです。(2017.7.12 AM)