県議団で、民間移譲が予定されている「県立秦野精華園」を訪れました。
ここは、1961年に県内初の障がい者更生施設として設立されました。1990年に、社会福祉法人かながわ共同会が受託し、さらに2006年には指定管理施設となりました。
●現在、生活介護の他に下記の支援を、入所と通所を併設して行っています。また地域生活支援として、生活ホーム、居宅介護事業所なども運営しています。
●【生活訓練】として、花・野菜作り・プランターリースなどを行っています。写真の温室や畑は、達成感や生活体験を得るとともに、貴重な癒しの場ともなっているそうです。
【就労移行支援】として、作業能力の向上・社会的マナーの習得などをめざしています。個人作業の机で組み立て・分解など行います。
【就労ステップアップ支援】としてのクリーニング作業は、シフトも組み、責任感や貢献度にも着目するそうです。
【雇用継続支援】としては、パンの製造・販売、敷地内喫茶店の調理補助・接客、寮内・園内の清掃などを行っています。企業実習・福祉的就労をめざしています。
●いずれも、広い敷地の中でゆったりと設計された施設だからこそ可能な訓練だと思いました。神奈川県の貴重な財産ともいえます。
今後、県からかながわ共同会に移譲され、指定管理料がなくなる中での運営に不安が残ります。
県は、障がい者支援においても、ごく困難な分野を除き民間に移行させていく方針です。「公」がどんどん縮小されていきます。(2016.4.18)