八月四~六日まで広島で開催された原水禁世界大会に参加しました。
開会総会で挨拶した被団協代表の坪井直さん。いくつもの病気を抱えながらの長い闘いを経て、毅然とした視線、若々しい姿勢が印象的でした。核兵器廃絶に向け「決して諦めない」と。私はそれを聞きながら、キング牧師の「I have a dream」の演説を思い出していました。核兵器廃絶は夢のあるそして切実な課題です!
それに比べて、安倍首相の挨拶はとても貧相でした。平和祈念式典で、いつもながらの上滑りな言葉の羅列と思いながら聞いていましたが、帰ってからの「コピペ」報道。思わず「納得」しました。式典後、被爆者団体が、「集団的自衛権行使容認は過ちを繰り返すものだ」と撤回を求めたことに対しても、首相はまともに答えていません。ここでも被爆者の苛烈な人生や切実な思いに対し、首相の言葉はあまりに軽く、人間性を全く感じさせないものでした。
再び格調を取り戻したのは閉会総会でした。アンゲラ・ケイン国連軍縮担当上級代表はじめ各国代表は、口々に「平和と安全を手に入れる方法は『核抑止力論』からの脱却」と。核抑止力にしがみつく核保有国と日本を含む同盟国は世界の少数派であることを改めて認識しました。