君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

平和を願う地道な取り組み |君嶋ちか子|神奈川18区|前県会議員

2023年12月8日

●「中原・平和を願う原爆展」が開催されました。14回目を数えます。

この展覧会は、これまで何度も東京新聞、神奈川新聞などで取り上げられていますが、今回初めて読売新聞も取り上げてくれたそうです。このような広がり嬉しいですね。

●戦争の悲惨を様々な形で見てきましたが、何度見ても新しい発見やかみしめる思いがあります。

例えば、「首筋のウジ虫を取っている母の姿」という絵画。

「あーこの国の人たちも被爆者だったよねー」と思い足が止まったのは、首筋に無数に群がるウジ虫を箸で取り除く図。チマチョゴリのお母さんは、泣きながら虫を取っていたそうです。

防火用水に群がる人々の図。被爆者は一様に水を求めたということは知っていました。かつ水を飲むと死んでしまうという話も聞いていました。

でも、こんな風に重なりながら死んでいったという図はやはり強烈でした。周囲に倒れているのは死んだ人を引きずりおろしたから。別の被爆者が群がり、次々と死んでいった・・・衣類は焼けてしまい一糸纏わぬ姿、皮膚はただれ落ちんばかり。

被爆体験者と高校生の合作だそうです。

●ここではかつての被害だけではなく、現在の姿も展示されています。

例えば、全国で問題となっているPFAS。神奈川県でも横須賀基地や座間で度々流出し、住民に不安を与えています。

健康被害が懸念されていますが、屈辱的な日米地位協定の下で、基地の実態を日本が直接調査することはできません。

核兵器禁止条約の締約国と署名国の状況表す地図も展示されています。

藍色が締約国(69か国)、黄色は署名国(93か国)を表しています。締約も署名もしないアメリカや中国・ソ連の面積が大きいだけに、空白が目立ちますが、締約国+署名国で162か国に達し、世界196か国の約83%に当たります。(下図は広島市HPより転載=23.9.19現在)

日本の地図に色がついていないのも本当に残念です。世界で唯一の戦争被爆国日本が、アメリカを気遣い禁止条約に参加できないのですから。

日本は、ニューヨークで開かれた第2回締約国会議にも欠席しました。批准国のうち59か国、アメリカの核の傘の下にある国でも、ドイツをはじめとした35か国がオブザーバーとして参加しました。

日本を、当たり前の国にしたいものです。 (2023.11.29)

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