君嶋ちか子

●３月６日、特別委員会が開催されました。私の所属は、経済・環境対策特別委員会。

やり取りは答弁含め１５分ですから、本当に駆け足ですが、以下の通りです。

１　気候危機対策について

（１）省エネという点では、既存住宅の省エネ改修に対する補助は、これまで、年度開始後早々に予算が尽きるという活用状況から、拡充を求めてきましたが、新年度その拡充が提案されており、歓迎しています。引き続き他の方策も含め住宅・その他の建物の省エネ化を促進させていただきたいと思います。

再生可能エネルギーの普及という点では、先日の日本共産党の代表質問において、東京都や川崎市が公表している住宅等への太陽光パネル設置の義務化、このような施策を神奈川県でも行うことを求めた際知事は、「太陽光発電の導入促進のためには自ら率先して設置していただくことが重要なので、義務化する考えはない」と答弁しています。

しかしながら、今地球環境の危機への対応は待ったなし、自発性のみに依拠している場合ではありません。再生可能エネルギーの普及を引き上げるために、設置の義務化などに着手する必要があると考えますが、見解を伺います。

答弁；検討委員会を設け、可能性を検討しています。（これは新たに聞く情報でした。なぜ本会議で答えなかったのかという問題はありますが、促進を要望しました）

（２）「神奈川県地球温暖化計画」と「スマートエネルギー計画」の一本化を図ることが示されています。具体的には一本化によるメリットをどのように想定しているのか伺います。

答弁；計画を一体化することにより、県の脱炭素の取り組みの全体像をわかりやすく示すことができます。また両計画に位置付けてきた取り組みが整理され、脱炭素施策一体として強力に進めることができると考えています。

２　プラスチックごみ対策について

（１）海岸におけるプラスチックごみの状況に関しては、神奈川県海岸漂着物組成調査結果が示されています。

それによると、海岸漂着物の組成割合は、調査地点によって大きく違い、例えば引地川河口部右岸ではプラスチックごみの割合は４８．８％、酒匂川河口部右岸では９．７％という状況です。

神奈川県環境科学センターの調査結果では、海岸に漂着するプラスチックごみは外洋からではなく、内陸から川を伝ってくるとされています。プラスチックゴミが大きな割合を伴う川の沿岸については、どのような方策が講じられていますか。

答弁；漂着するごみに対し、清掃作業や海に流れ出ないような工夫をしています。

（もちろんそれも必要ですが、わざわざ調査をしているのですから、その流域について発生源を探り、発生させないための有効策を講じるべきではないかと求めましたが、具体策はないと）

（２）マイクロプラスチックは有害な化学物質を吸着しやすい性質を持っているため、プラスチック自体に含まれる有害性物質とともに付着した有害化学物質の影響が懸念されています。これについての対策はどのように取り組まれているのでしょうか。

答弁；知見を持ち合わせてはおりません。

（今後の対応を求めました）

３　食品ロス対策について

私はこれまでに、フードバンクを何か所か訪れています。フードバンク事業は、フードロスの削減という目的はもとより、生活支援策として貴重な役割を果たしています。ＮＰＯなどのフードバンク実施の当事者に、行政に対する要望として次の二点が投げかけられました。

ひとつは、フードバンクの活用が図られるよう提供者、利用者双方に広報を行って欲しいということ、二つ目には財政的補助です。

公がより役割を発揮すべき事業であり、期待に応えることが必要です。見解を伺います。

答弁；神奈川県のＨＰで周知を図っています。また廃棄物管理事業説明会など機会をとらえてフードバンクの周知を図っています。

財政的支援を県は行っていませんが、国が食品ロス削減総合対策事業を行っており、フードバンク事業もその対象となっています。この事業は設立から３年経過していない事が要件になっていますので、この要件の緩和を国に要望しています。

●とまあ、やり取りは不十分ですが、時間的制約の中で終わらざるを得ませんでした。

特別委員会は、系統的に追うことも困難ですし、常任に委員会の合間に設定されるため、準備も制限されますが、質問時間が少ない共産党にとっては、貴重な場でもあります。

新たな足掛かりもいくつかありますので、引き続き。といっても来期の議席にかかっています！　（2023.3.6）