●朝鮮学園視察では、生徒と話す場を設けて頂きましたが、その際に案内された「文化交流祭」、是非見せて頂きたいと思い、短時間ですが参加することができました。
視察時に、まっすぐかつ素朴に、自分たちの学びの場の改善を訴える生徒の姿に心惹かれたからです。神奈川県の心ない仕打ちを恥じる私は、生徒の声をもっと聴きたいと思いました。
●高校3年生の企画は「朝鮮の文化に挑戦」、高2は「クイズ形式で学ぼう! 在日社会あるある!!」、高1は「在日コリアンとウリハッキョ(私たちの学校)の歴史」です。
一年生の企画など最も興味があったのですが、子どもたちの熱心な「お誘い」に弱い私は、高3、ついで高2、高1の順となりました。
子どもたちの表情は柔らかく、さわやかでした。悔しい思いや辛い経験もあるだろうに・・と思いながらも嬉しかったです。
●一年生の部屋は短時間しか居ることができず、全容には触れていないのですが、日韓併合(この言葉も日本帝国主義側からの表現であり、朝鮮半島の人々にとっては不本意だと思いますが)から三一運動など歴史の事実をしっかり伝えていました。日本の労働力確保のために、朝鮮半島を離れざるを得なかった経過を伝える場面もありました。こういう学びと発信は、どんどん行うべきだと思いました。
日本の文化祭でこういう歴史を向き合った企画が成り立つだろうか、などと思いながらクイズに参加していました。
●廊下や階段ですれ違った生徒さんは皆、優しい笑顔で挨拶してくれました。
歴史の真実に正面から向き合い、日本が引き起こした戦争とそれに伴う日本の行為を近隣諸国に謝罪をし、「こういう歴史もあったけれど、今こうやって互いに対等に、手をつなぐことができています。互いを尊重しながら」と言える日本社会を一日も早く迎えたいものです。
その一歩が、代表質問でもとり上げる朝鮮学校だけに支給していない学費補助を復活させることです。(2022.6.12)