●労働組合は、年の初めの賀詞交換会を「旗開き」といいます。
昨日10日は川崎労連、11日は国労神奈川地本、神奈川労連、横浜建設一般川崎支部の「旗開き」でした。
「旗開き」というのは、私にとって懐かしい響きです。公共職業安定所で働く「労働者」として過ごした38年間、常に「労働組合」と共に過ごしてきました。
●今回神奈川労連は、「旗開き」と30周年レセプションを合わせて開催していました。
1990年1月13日、7万5000人で結成されました。それに先立つ1990年の全労連結成に呼応してのことでした。
それ以来、働くものの便りになる存在として、様々な実績をつくってきました。私もそれぞれの場面が浮かんできます。
私が属していた全労働省労働組合神奈川支部は、その一翼を担っていました。
●ひとつは結成後10年に当たる2000年につくられた労働相談センターです。時折関連した質問などを受けることもあった私は、その取り組みの大変さとともに、それによって困難を乗り越えられた人が多くいることも知っていました。
また2009年の非正規切りに抗した多くの闘いも忘れることができません。この問題は、当時、仕事上も強烈な経験でしたが、神奈川労連としても、その後長く続くいすゞ・日産・資生堂の闘いを支え続けました。職場復帰は叶いませんでしたが、それぞれの闘いは労働者の尊厳を守り抜きました。
2010年に、労働委員会委員をかちとったことも忘れられません。それまで、いわゆる「闘う労働組合」にはその席がありませんでした。粘り強い挑戦の結果でした。今、公正な県労働委員会決定を下すうえで、労働者にとっての心強い存在です。
最低賃金引き上げのために裁判闘争も含め、果敢に闘いました。その結果、2019年には神奈川県の最低賃金はようやく1011円に!これとて未だ十分ではありませんが、大きな足跡です。
●この懐かしい神奈川労連の歩みの上映や熱い思いが語られたであろう第二部は、残念ながら参加することができませんでした。次の旗開きに参加するため、後ろ髪を引かれながらこの場を後にしました。最後の「がんばろう」合唱を、腕を組みながら歌いたかったなあ。
こういうことが辛いですねー。いくつも重なる時に、移動が大変とは思わないのですが、途中で抜けたり、遅れて参加することが、何といっても辛いですね。
この葛藤は行事が重なる時期にはいつも味わうのですが、掛け持ちせずにじっくり参加するか、時間が短くても多くの場に思いを伝えるか、悩ましいところです。
この日、立民の真山議員が参加していたことは画期的でした。平和への思いも、カジノを実施させないという事についても、思いは一致しています。(2020.1.11)