大山議員とともに、西中原中学校夜間学級を訪ねました。
現在神奈川県には、夜間中学は2校しかありません。ここはその一つで川崎市中原区にあります。
在籍は1年生6名、2年生9名、3年生9名の24名です。国籍は7か国にわたり、年代は10代から70代にまで及んでいます。
お話を聞き、授業も見せていただきました。
年代・学力の状況・日本語習熟度・習慣等あらゆる違いを抱えながらの学校生活は大変なものに違いありません。生活の困難だってあるでしょう。でも暖かい雰囲気にあふれ、私はとても居心地がいいひと時を過ごしました。
それを可能にしているのは、先生方の「教育」への思いではないでしょうか。
夜間学級主任の佐藤先生に「一番大変なことは?」とお尋ねしました。「大変というよりむなしいことは、仕事を見つけたらやめてしまう生徒がいる事」。「では一番うれしいこと、やりがいを感じることは」との問いには「夜間学校に来てよかったと生徒に言われること」と。
「夜間学校がなかったら、私は日本で独りぼっちだった」という子供の言葉も紹介されましたが、この時期によって、人生が全く違うものになってしまうことだってあると思います。人生を支えるであろう一時期を共にする先生方の眼差しが素敵でした。
私は教育の原点を見る思いでした。
入学資格は、市内在住もしくは在勤・中学生以上の年齢・中学を卒業していないことです。現在、この機会を得られない他地区在住の方は…と思いをはせながら学校を後にしました。山田洋二監督の映画「学校」のシーンが随所に浮かびました。(2015.10.29)
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