●「黒岩知事は辞任すべき」と訴えてきた定例宣伝の第三水曜日がまた巡ってきました。
松本人志氏に続き、中居正広氏の問題が、昨年末週刊文春によって報道されました。
中居氏は、2023年女性に対する性加害トラブルを起こし、9000万円の解決金で示談が成立したとされています。(その後この問題は、女性が所属していたフジテレビ社長の会見に至り、その会見自体も対象記者を限定していたこと、動画撮影を禁止していたことなどが問題とされ第二次会見を余儀なくされ、さらにフジテレビの関与を巡って問題は広がり続けています)
●私はこの日のスピーチでは次のことに触れています。「性暴力が問題となり、松本氏も中居氏も少なくとも表舞台には立てず、仕事もできないでいる。一方で黒岩氏はなぜ平然と仕事をしていられるのか」と。
不倫と性暴力は違うという人がいます。それは確かに。でも黒岩氏の11年間はどうでしょうか。
500通ものエロメール(こうとしか言いようがない)を相手の女性に送り続け、アダルトビデオを愛好し、ビデオをその女性に買わせ続け、買えなかった時には「わざわざ来てやったのに、どうして買ってないんだよ!」と怒鳴りつけ、そのビデオを見ながら自慰行為、気が向けば女性を引きずり込んで、という具合です。女性は「女性としての尊厳が踏みにじられているようで、本当に嫌で堪りませんでした」と語っています。
そして、知事選出馬を機に分かれようとし、「遊びだったんだよ!」と声を荒げ女性に告げる。
これは、愛情とは程遠い世界だったと思います。女性の人格抜きに、性の道具としてしか見ていないと思います。その女性も「私を性のはけ口として弄んでいただけだった」と語っています。
この「女性の人格を認めていない性行為によって女性を傷つけている」という点で、性暴力と同質だと思います。
にもかかわらず、中居氏は、芸能人としての活動再開はできない状態ですが、知事は今も声を上げ続ける私たちを除けば、ほぼ不問に付されています。
●女性蔑視著しい黒岩氏、こんな人が県政の責任者でいいのか、というのが私たちの行動の発端ですが、私たちが2年2カ月求め続けてきたことはやはり間違いではなかったという思いを強くしました。
性暴力に対する社会の認識も変わってきました。今回の中居問題でもその変化がわかります。「業界ではざらにあることだよ」で済ませることはできない状況となっています。
私たちに対しても「まだやっているの?」的な受け止めもありますが、人間の尊厳を世に問い、女性を性の道具に貶める流れと闘う貴重な取り組みだと思います。私たち自身もこの過程で様々な学びが深まりました。(2024.1.15)