君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
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神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

生きることに困難を強いる国、神奈川県保険医協会賀詞交歓会で |君嶋ちか子|神奈川県会議員

2020年1月20日

神奈川県保険医協会の賀詞交歓会(2020年新年会)は、医療に関わる声を様々伺うことができます。

今年挨拶などで強調されていたのは、医療制度の危機。国の医療機関再編成にも批判と不安が寄せられていましたし、医療報酬の引き上げも切実に求められていました。更に消費税増税による負担も深刻でした。

私は挨拶でも「従来、医療を受ける機会が脅かされてきたことに心を寄せていたけれど、今や医療を提供する側も深刻な事態に陥っている。この国の医療を崩壊させないために奮闘したい」旨お話ししましたが、これはとりもなおさず命の危機です。

●立食形式で色々な方とお話が続きましたが、話題のひとつは小児医療費無料化助成の拡充についてです。

保険医協会も新婦人などとともに取り組んだ請願署名は、5万3528筆に達しましたが、県議会において、紹介議員及び採択の態度は共産党のみ。

神奈川県では、小学校入学前までの補助の一部(一般市3分の1・政令市4分の1)を負担していますが、これは11年間変わっていません。この点では、医師の方たちもあきれ顔。

この問題はあちこちで話題になりました。私達は、質問でも県の負担を拡充することを、度々求めていますが、知事は応じません。「未病などの言葉の普及にお金と手間を使うより、医療費無料化補助の拡充を」と、何度求めたことでしょう。

カジノ誘致も話題になりました。誘致を行おうとしている林市長に批判が集まりました。精神科などいわば専門家の立場からも、警鐘を鳴らす取り組みも行われています。

また神奈川県精神神経科診療所協会の方は、8700筆もの署名を携えてカジノ誘致中止を横浜に要請しています。ギャンブル依存症などの実態をよく知る医師たちが、医療が関与する以前の問題に対し、自ら行動することに敬意を表します。

診療報酬改定も切実な要望でした。

損益率で赤字の診療所が過半数を占めているそうです。

保険診療収益構成比は下がり続けています。自費診療や健診・医療相談などへの依存が強まっているそうですが、損益差額のプラス要因は、これに依っているとのことですから、診療報酬では十分な経営が成り立たないことを示しています。

こんな中で診療報酬のマイナス2%が検討されているのはとんでもない!と。

ことごとく実態を無視し、誠実な医療を行おうとする側にもどんどん困難を持ち込むこの国。

様々な分野の方々とお話しする度に、まさに亡国の政権だと実感するばかりです。

●また、保険医協会とは直接つながらないとしても、医療に関わる状況を一つお知らせします。

国が進めようとしている「公立・公的間の再編統合の中止及び医療従事者の労働環境改善を求める意見書案」を、共産党は第三定例会に提出しましたが、これについても共産党以外の賛成は得られませんでした。

医療問題もいよいよ切実です。(2020.1.16)

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