君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
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神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

共産党の代表質問、知事の不真面目さが際立つ |君嶋ちか子|神奈川県会議員

2019年6月22日

●第2回定例会本会議では、共産党県議団は代表質問のみです。30分の質問時間に沢山の願いがこもっています。
今回の代表質問は、井坂しんや議員。質問全体は他の場に譲るとして、印象的だったことを二点報告します。

●そのひとつは、障害者差別解消に向けた条例制定を求めた件です。障がい者であることを理由に入居を拒否されたケースが解決していない事などをあげながら、解決の方策が不十分であることを指摘しました。
京都府などでは、条例を制定し、特定相談と位置づけ対応する手続きを明記しています。委員会を設置し、あっせんや勧告を行うことを可能としているのです。

●これに対し知事は、障がい者差別解消法に基づく相談窓口を設置し、相談事例の共有化を図っている、だから条例は考えていないと答弁。
再質問で井坂議員は、相談では解消しない場合の救済措置などを明示する必要があるのではないかと質しました。
この際にも、明示の問題に応えることはなく、事例集を作成しているから大丈夫、条例制定は考えていないと繰り返しました。

●現状では、相談を受けても、手段が限られたり、差別当事者に求められることに限界があったりします。だから条例を制定し、それらを補う必要があるのです。
現行のやり方で問題ないとする知事の答弁は、実態を踏まえないものです。

知事は以前、私が、ヘイト問題で差別解消のための条例制定を求めた時にも、「私がメッセージを発しているので、その必要はない」旨の答弁をしました。声高に差別を許さないなどと言うのですが、その実現のための方策が非常に弱いのです。まさに本気度が問われます。

●また印象的だった二点目は、米海軍の過剰警備についてです。
横須賀港海上で監視活動を続けているヨコスカ平和船団のボートに対して、監視艇に乗った米兵が、拳銃に手をかけ銃口を向けるという威嚇行為がありました。今回の平和船団が監視活動をしていた水域は、自由な航行が認められており、合法的な行為です。
米軍に対して、知事は抗議をするべきと求めたのに対し、知事は、「国に情報提供を求めたが、通常の警備であったとの答えがあった為、本県としては抗議等の対応は行っていない」と答弁。

●これについても井坂しんや議員は再質問しました。「これまで何度となく監視活動を続けてきた人達が、今までなかったことが起き、恐怖を感じ威嚇されたと受け止めている。この事を知事はどう考えるのか」と。
これに対しても知事は、最初の答弁と全く同じ言葉を繰り返しました。私は知事の能力を疑いながら、その不真面目さに怒りを覚えました。
県民が恐怖を感じたといっているのに、一顧だにせず、米軍が言ったせりふを無能に繰り返し言い逃れようとしているのです。せめて、改めて調査するぐらいのことがなぜ言えないのか。県民を守る気持ちがないと言わざるを得ません。

この冷たい不真面目な知事に、どう対抗していくか、議会外の取り組みと一層連携することの大事さを痛感しています。(2019.6.19)

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