8月24日、川崎区浮島町の日鉄住金鋼管川崎製造所で火災事故が起きました。
この件で25日、川崎市議団・畑野衆議院議員とともに、川崎市長あてに申し入れを行いました。
市に対しては、◎原因究明と再発防止策の徹底、◎労働者と周辺住民の避難・安全対策の徹底、◎今回のような事故が生じるコンビナート地帯に羽田空港から人と車を呼び込む羽田連絡道路計画の中止、を求めました。
対応した砂田副市長は「25日から警察の事故調査が行われているが、現時点では、はっきりしたことはわからない」という旨の回答。今後の解明が待たれます。
午前11時半過ぎに起きたこの火災は、委託業者がガスバーナーを使い冷却施設の解体作業を行っていた際、火花が燃え移ったと報道されています。
鹿島田からも見えたというほど黒煙が高く立ち上り、1万平方メートルの倉庫が全焼となりました。幸い死傷者は出ていないということですが、隣接する花王の工場も一部延焼し、約600人が退避しました。
また、すぐ近くには東芝の実験原子炉があります。もしこちらに類焼が及んでいたら、と考えるとぞっとします。
浮島町では、1995年の東燃川崎工場の大事故を初めとして事故が多発しています。
川崎市も神奈川県も、今回の事故の究明とともに早急に安全対策を講じることが求められています。(2015.8.25)
(2015.8.25付 東京新聞より)