君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

知事の2期目は

2015年6月22日

18日の本会議は、2015年度補正予算案と2期目の県政について黒岩知事の所信説明から始まりました。

1期目について「神奈川から日本復活のモデルを示し、成長戦略を実現させる基盤づくりはできた」と自ら評価したうえで、2期目について以下のポイントを示しました。

●分散型電源への転換をはかり、神奈川からエネルギー革命を強力に推進。

●超高齢社会を乗り越える世界のモデルを作る。未病を治すためのライフスタイルの見直し、最先端医療・技術の追求、介護・医療などの生活支援ロボット実用化の推進。

●国際観光の推進。マグカル、神奈川シープロジェクトなどを加速させ、神奈川の魅力を世界に発信し、外国人観光客の誘致に取り組む。

●3つの特区を最大限活用し、経済のエンジンを回す。

●地方創生の推進。

次に、補正予算案を「神奈川グランドデザイン」で示した5つのプロジェクトに沿って説明しました。主な点は以下の通りです。

○「健康長寿」

 ヘルスケアニューフロンティア実現のために「最先端医療関連産業」「未病産業」「ヘルスケアロボット産業」の創出、基盤整備として「国際的な医療人材の養成」「グローバル戦略の推進」などを展開。

介護サービス提供体制を確保するため、「地域医療介護総合確保基金」を積み立て、サービス施設等の整備支援、介護従事者の確保・資質向上、外国人介護人材の受け入れを図る。

○「経済のエンジン」

 「かながわスマートエネルギー計画」推進のため、省エネ、創エネ、分散型電源の導入拡大を図る。生活支援ロボットの導入促進。

○「安全・安心」

 自然災害防止のための施設整備を図る。

○「人のチカラ」

 東京オリンピック・パラリンピックに向け「神奈川育ちのオリンピアン」40人出場をめざし支援を行う。ラグビー・ワールドカップ2019日本開催については、費用分担と周知イベントを行う。

○「まちづくり」

 動物保護センターを「愛護の拠点」として整備。ORVR車の法制度化、幹線道路網の整備。[ 注;ORVR:Onboard Refueling Vapor Recovery(車搭載型燃料供給時蒸気回収装置)の略]

これらの基本的な政策とともに次の点を掲げました。

▼県民サービスの向上、県業務の効率化、職員の生産性を高めるために「スマート県庁改革」(ICTの活用、職員の意識改革、業務プロセスの見直し等)に取り組む。

▼「県庁職員はプロセスに重きを置き過ぎていた」「重要なのはプロセスよりも結果」とし、質的向上に着目した行政改革により、成果を重視する県庁を作り上げる。

 

以下、さしあたっての感想です。(まだ、県議団としての評価ではなく)

(1)「世界への発信」が各項目にわたっているが、県民生活にそれがどれ程の福音をもたらすか、の視点が不十分。

(2)各項目において、住民の切実な要求に応えるという点では優先順位が不適切。

(3)「健康長寿」において顕著だが、「産業」としての施策に偏っている。これでは産業の成否が尺度になり、結果として住民の切実な実態が置き去りになる危険性がある。

(4)「スマート県庁」については、上記の視点で県庁改革を進めるならば、表面的な成果やサービスに目を奪われ、公務が形骸化する恐れがある。結果として住民サービスの向上には繋がらないことが多い。

公務には、採算性や効率のみでは測れない要素が多い。例えば、「採算性は悪いが住民にとっては必要」という分野こそ公務が担わなければいけない、という具合に。

23日には代表質問が行われます。知事方針の評価とともに、県民生活にとって切実な課題をより県政に反映させる場としたいものです。(2015.6.18)

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