20日は、17日の知事提案に対しての代表質問が行われていました。
少なくとも私が聞いていた範囲では、議場に緊張感は全く感じられませんでした。質問に対して知事は何の抵抗もなくとうとうと原稿を読み、それに対して質問者からお礼の言葉が述べられる、そんな場面が続きました。
あるやりとりでは、「知事の言葉が嬉しくて、私は涙が出そうになりました」との趣旨が述べられ、最後は、知事の健康を気遣い活躍を祈るという言葉で結ばれました。
この和やかさは、基本的な対立点がないことによるのでしょうか。安倍政権下、暮らしも福祉も切実な問題が山積みです。その暮らしや制度を、県政がどう支えていくかとなれば、知事と議会にギリギリの攻防が行われても不思議ではありません。ストレートにそこに結びつく問題ばかりではないことは承知しつつも「現実の大変な暮らしとは別の議論」という印象はぬぐえませんでした。もどかしさを覚えたことはいうまでもありません。
自治体が一番になすべきことは何なのか、住民の暮らしに今何が必要なのか、こういう基本を真正面に据えた議論がしたい!と思いました。(2015.2.20)