君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

トイレを自前で直し、教員も7人削減、神奈川県弁護士会が警告!

2018年11月29日

●大山県議とともに神奈川朝鮮学園をおとずれました。しばらくぶりの訪問でしたが、経常費補助も、その後学費補助も支給されなくなっている中で、学園の様子をうかがおうと。

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●神奈川県は、2013年北朝鮮の核実験を理由に朝鮮学校への経常費補助を停止しました。その後、2014年以降は、生徒に対する学費補助を行い、喜ばれてきました。ところが拉致問題を記述した教科書の改訂を求め、2016年には、学費補助もまた停止してしまいました。

●2015年に訪問した時は、経費がないために水道管の補修を保護者が行った事や、割れたままのガラス、穴があいた暗幕などが印象的でした。
今回は、トイレの改修まで保護者が行ったというお話に胸が痛みました。

●中高級学校の金校長にお話を聞きました。
人件費削減をせざるを得ず、24名の教員がこの2年間で17名になったというお話は衝撃でした。7名の減というのは大変なことです。
私は「それでは先生たちが大変ですよね!」と思わず声を上げてしまいましたが、「ギリギリでやりくりして、何とか持ちこたえています」と校長。

帰りが9時、10時は当たり前、校長が部活を見ながら授業も行っているとのこと。校長だけではなく、皆さんがあれこれ掛け持ちです。
ボランティアの非常勤講師もいるそうです。
メンタル不調で休んでいる方も二人。

賃金は2割カット、一時金も廃止。先生たちの情熱が支えているとはいえ、この状況はひどすぎます。
学校はやはり補助なしでは成り立ちません。儲け本位で運営する訳にはいきませんから。学費補助もない中で、学費を上げることもできません。

●学費補助については、度々、生徒や保護者会、補助再開を求める県民会議などが県に対し要請を行っていますが、県は態度を変えません。
11月には、県弁護士会から神奈川県に対して、次のような警告書が出ています。
「このような取扱いは、朝鮮学校に通う児童生徒らに対する差別を助長するものに繋がりかねないものであり、極めて重大な問題である。よって当会は貴県に対し朝鮮学校に通う児童・生徒らに対する学費補助の不支給という人権侵害を直ちに止めるとともに、朝鮮学校に通う児童生徒らの権利を回復するため、直ちに過去にさかのぼって学費補助金を交付するよう警告する」。

●神奈川県は、異例ともいえるこの強い警告に対し、どのように応えていくのでしょうか。
学校にも子どもにも、核実験をやめさせたり、教科書記載を変える権限はありません。県から突きつけられてもいかんともしがたいのです。
それを理由とする県の下で、学ぶ権利を侵害されかねず、教師も非人間的な働き方を強いられています。この窮状は変えなければなりません。(2018.11.21)

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