働く女性のフロアー(WWFK)という私も属する小さな団体のセミナー。この日のテーマは「非正規雇用の蔓延と女性労働」で、私が講師を。
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私がこの日強調したかったことは【なぜ日本に非正規雇用が蔓延しているか】です。
●パート労働・派遣労働ともに、スタート時から女性の占める割合が大きかった。
●女性労働は、歴史的に補助的労働・低賃金労働として位置づけられてきた。この点では日本社会に根強い「男女の役割分担意識」が大きく作用。「女性労働は家計補助だから安くてもいい」「短時間就労が家事・育児に都合がいい」など。
●結果、日本では「非正規雇用=安上がり」が定着し、もっぱらコスト削減の方策として濫用され「常用雇用の代替化」が進んでいる。
●諸外国では「均等待遇」が徹底しているため、非正規雇用が「安上がり労働力」としては使われていない。
●正規雇用が当たり前の社会、人間的な働き方の確立のためには男・女間、正規・非正規間の「均等待遇」の徹底が鍵。
というのが私の結論です。
引き続き実態を踏まえた議論を皆さんと行っていきたいと思います。(2014.11.22)