君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

和江さんの無念~平和の母子像前集会

2017年10月4日

●1977年9月27日、横浜市緑区に米軍ジェット機ファントム偵察機が墜落した事件、よく覚えています。9人の死傷者を出し、20軒の家が被災しました。
3歳と1歳の兄弟が、全身を包帯で巻かれたまま事故の翌朝なくなりました。

●皮膚の8割を焼かれた母の和江さんは、全国の1500人を超える人々から皮膚の提供を受け、60回の移植手術を経て奇跡的に助かりましたが、二人の子供の死を、1979年1月に知らされます。
「子どもの元に帰る」、それだけを支えに過酷な治療に耐えてきた和江さん。
二人のお骨を抱きしめ泣いたと日記に記しています。
読む私も、娘のこととも重なり、胸が潰れそうです。これしかできないのですから。母親として助けることももうできないのですから。

●二人の子どもから託された命と思い、この事件の生き証人として生き抜く決意をした和江さんでしたが、1982年1月、武蔵野の旧陸軍病院でカニューレを抜かれ、助けを求めながら無念の死を遂げました。

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●1985年9月、「平和の母子像」が建てられます。
母子像建立実行委員会が新婦人などを中心に作られ、カンパが全国から寄せられます。でも、横浜市は、「平和」や事件に関わる言葉は一切入れないことを、土地の提供条件とします。
これらの経過を経て、「平和の母子像」は、米軍への告発を込めた碑文とともに、横須賀市長沢の丘に建てられました。

IMG_1936

●この時から毎年9月に、「母子像前集会」が開かれています。今年は、和江さんが亡くなってから40年です。
参加者は150名。私も参加した皆さんに御挨拶しましたが、二人のお骨を抱きしめた和江さんのことが思い出され涙・・・。挨拶が終わると原田義雄さんの歌、それからは完全に涙が止まらなくなりました。命の大切さが歌われ、それを侵すものへの告発が歌われます。
本当にその通りです。命が限りなく愛おしく、それを奪うものが許せません。(2017.9.27)

参考]「町田市周辺で発生した米軍・自衛隊機の事故」一覧が町田市HPに掲載されています。その多くは神奈川県内の事故です。

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