君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

青葉署問題などで一般質問

2016年9月18日

●16日、一般質問を行いました。主なやり取を以下に。

20160916

1 県立の図書館について
 紅葉坂の県立図書館は、再整備計画で建設・運営含め企業に委ねるPFI方式導入が検討されています。建設費の正確な比較は成り立たないうえ、官製ワーキングプアを生み出し、図書館機能を弱めるとの指摘がされているPFI方式を導入することなく、県直接の建設・運営を求めました。
 県立川崎図書館は、企業支援に特化、規模を縮小し、かながわサイエンスパークに移転する提案がされています。
 科学・産業分野で全国に類を見ない豊かな蔵書を誇り、社史・労働組合史や公害裁判の全記録も保存されています。この蔵書と培われてきた図書館機能が解体の危機にさらされています。
 存続を願う市民の取り組み、川崎市議会の請願採択や意見書を尊重し蔵書と機能を存続させることをを求めました。
 請願・意見書等は尊重すると答えましたが、再整備も含め今までの県のスタンスを変えてはいません。

2 茅ヶ崎保健所移行問題について
 県立茅ケ崎保健福祉事務所の多くの機能が、市の保健所として移行することになりました。市の保健所として一所で専門性や科学性が保てるのか、今回は県の管轄である寒川町まで茅ケ崎市に委託するとされ、的確な住民サービスが確保できるかと危惧されています。
 庁舎も県保健所の建物を当分無償貸与とされていますが、老朽化は激しく役割を十分に果たせるのか、とこれも危惧されています。
 寒川町の市委託をやめ、市保健所に対し庁舎・業務ともに県の支援を十分に行うことを求めました。
 趣旨は踏まえるとの回答でしたが、寒川町の委託は否定していません。

3 子どもの貧困問題について
 第一に、国や市町村任せではなく、県として具体的な措置を講じること、第二に、直接子どもに届く経済的支援を行うこと、第三に、貧困対策として特化する政策だけではなく、神奈川の子どもの環境を大きく改善し、同時に確実に貧困対策にもなりうるすべての子どもを対象とする政策が今有効である、と求めました。
 その点から小児医療費助成制度の拡大・中学校給食に対する補助制度を求めました。
 積極的に取り組むとは言いつつ、小児医療費、中学校給食については市町の仕事というスタンスを変えてはいません。

4 青葉警察署の県立高校に対する問い合わせについて
 青葉署が青葉区内県立高校3校に「18歳投票率が高いが、特別のことを行ったのか」と電話をしたことに対し、「主権者教育に対する圧力では」と学校内外に不安や驚きが広がっています。
 警察本部長には、この行為の根拠法及び県警の認識を問い、教育委員会には、教育が行政・政治から独立すべきことを踏まえ、この行為に毅然とした態度をとることを求めました。
 根拠法については、答えることができず「任意のご協力を頂いた」と。警察法は警察が行う行為を厳しく限定しています。警察が任意で何でも行えるとしたら、こんな危険なことはありません。
 青葉署署長の指示で行い県警は知らなかったとしています。
 教育長は、「普段の連携の一環であり問題はない」との認識を示しました。

●青葉署問題では、野次も多く、他会派からの笑いさえ起きました。「(電話は)問題ない!」という類の言葉も聞こえました。その雰囲気の中で教育長の回答も非常に緊張感がないものでした。
 県警・教育委員会ともに、戦前の教訓を踏まえ他の行政機関から独立して存在していることの意味、権力機関である警察が選挙に関わる問い合わせをすることの政治的意味及び現実に生じる作用、これらに対する認識が極めて不十分であることは、予想以上でした。
 引き続き、議会内外の取り組みが重要です。このままでは主権者教育が歪められるだけではなく、教育への介入が堂々と行われる事態に繋がりかねません!(2016.9.16)

青葉署_問題

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