君嶋ちか子

きみしま 千佳子
神奈川18区から政治を変える
働く場と学ぶ場に希望を!
神奈川18区女性・雇用相談室長前神奈川県議会議員
活動日誌

長野県にみるものづくり支援

2016年7月27日

視察3日目の21日は長野県の中小企業支援の様子を伺いました。

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長野県工業技術総合センターは、県の機関として中小企業の技術的課題の解決や技術開発を支援しています(神奈川県は最近、同様の施設を独立行政法人化してしまいました)。
 その中のひとつ、食品技術部門では、「県の総合力で、食品産業を支援します」と銘打ち、「しあわせ信州食品開発センター」を設けています。
 ここでは、新たに56装置を導入し、食品の試作加工・施策評価機能を充実させ、商品化を支えています。長野県の強みを生かしながら高付加価値化を目指しています。
 長野県は生産高の10%強、雇用では13~14%強が食品関係とのことです。今後も食品は一定規模を維持することを目指しているそうです。

一例を挙げると、フリーズドライ製法による食品開発です。肉加工品・根野菜などの食感を生かしながら、保存性や食べやすさを追求しています。
 県の支援としては、企業との共同研究として最適な柔らかさをめざす加工条件の検討、当センターの試験機を利用した開発品の物性測定、など行っています。

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また天然寒天製法を活用した「ところてん」の製品化などもあります。当センターが受託研究として物性評価、成分分析、保存試験など行ってきました。結果として、豊かな海草の香りと食感を生かしながら、保存性を向上させています。

県の特性を生かしながら高付加価値化をめざす、そして中小企業が独自には保有できない機器や測定・実験などを県が支える、地域に根差した企業支援の典型を見る思いがしました。「これは市町村任せではできません、やはり県単位でなければ支えることができません」との担当の方の言葉も印象的でした。(2016.7.21)

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